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日本発達心理学会関西地区懇話会の案内です。

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日本発達心理学会関西地区懇話会が開催されます。

日時:2015年 7月25日(土) 14:30~16:30
会場:同志社大学今出川キャンパス(京都地下鉄「今出川」下車)至誠館3階会議室
演者:子安増生先生(京都大学)
演題:『心の理論、共感性、満足の遅延:知情意の発達の実験心理学』
概要:知情意(知性、感情、意志)という心の機能の三分法は、ドイツの哲学者
Johann es Nikolaus Tetens(1736~1807)が提唱し、カント哲学に受け継がれたとされる。
夏目漱石の『草枕』の冒頭にある「智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。兎角に人の世は住みにくい」は、この三分法の考え方を取り入れている。
この話題提供では、知情意の発達の実験心理学的研究として、「心の理論」、「共感性」、
「満足の遅延」という3つのテーマを取り上げる。子どもたちの健全な発達にとって、
他者の心の理解の基礎となる心の理論(知)が重要であることは当然だが、
共感性(情)なき心の理論は暴走する危険性を孕んでいる。共感性がうまく機能しない場合、
心の暴走の危険を抑えるもう一つの力は、満足の遅延能力に代表される自制心
(意)である。知情意のダイナミックな発達過程を実証的に明らかにするとともに、
子育てや教育の実践の場でその知見を活用することが大切である。

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